喪服といえば、黒色をイメージする人がほとんどでしょう。
しかし日本の喪服の色は、白色である歴史のほうが黒色よりも圧倒的に長いです。
国内の歴史に初めて喪服が登場したのは奈良時代と言われており、日本最古の歴史書である日本書紀でも庶民は白い喪服を着るのが通例であると書かれてきました。
それから1000年以上庶民は白が主流でしたが、貴族などの上流階級の人々は歴史の中で何度も繰り返しています。
ある時代は白であったのに対し、それから数百年後には黒に変わっていたりと、時が経つにつれて変化していきました。
現在のように身分に関係なく黒に統一されるようになったのは、明治維新の頃です。
暗殺された初代内閣卿の大久保利通の葬儀が行われた際に、喪服は黒に統一するようお達しがあり、その後は白ではなく黒が主流になりました。